1.再生医療等製品への応用
米国企業において、本分化誘導法を使用して作製されるiPS細胞由来心筋細胞を用いた、慢性心不全の治療を目的として開発中の同種再生医療製品の非臨床試験が進んでおります。また、再生医療等製品を開発されている企業様向けに、培地開発・製造プロセス開発支援サービスも行っております。
2.薬剤評価用心筋細胞
抗がん剤、抗菌薬、鎮痛薬などを代表とする薬剤は心臓への副作用(心毒性)により使用が制限されることがあり、心毒性を含む副作用評価にかかる費用と時間が問題になっております。当技術を用いて作製されるiPS細胞由来心筋細胞を用いた試験がこれらの問題を解決することができる可能性があり、製薬メーカー等で検証実験が行われております。
3.心筋細胞凍結技術
当技術を使用し、凍結された心筋細胞製品の販売が行われております。当技術を用いることにより、今まで難しいとされていた組織化された状態の心筋細胞の凍結・輸送が可能になっております。現在は薬剤評価試験用の心筋細胞での活用がなされていますが、再生医療用の凍結技術としても期待がされております。
底面に接着した心筋細胞
遺伝子導入により薬剤評価をより簡便に行うことが出来るようになった心筋細胞
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