磁場により対象材料の分⼦配向を3軸同時に揃えることが可能!ライン生産にも対応した配向制御装置です。
材料に対して原⼦・分⼦の向きを一定方向に揃える「配向制御」を⾏うと、特異な性質を⽰すことがあります(例えば鉄の場合は磁性を⽰す)。特に、X・Y・Zの3軸全ての方向を揃えた「3軸配向」の材料は未知の性質を⽰す可能性があり、材料の⾼機能化が期待できます。従来、3軸配向させるには、磁場の中で材料を定期的に回転させる方法が主流でしたが、材料サイズが磁場装置の大きさに制限されてしまい、またライン生産にも向きませんでした。
京都大学の発明者らは、独自の磁石構成により上記課題を解決する磁場配向制御装置を発明しました。配列磁石ユニットで材料を挟むようにして直線往復運動をさせることで材料の原⼦や分⼦を配向させます(図1) 。
配列磁石ユニットを直線往復させるだけで3軸全てを配向させることが可能です(図2)。またライン生産にも
対応可能です。
磁石ユニットの直線往復だけで配向可能のため、磁石ユニットのサイズを⻑さ、幅方向に拡大すれば、大きなサ
イズの材料にも対応可能です。
開発段階 | DyBa2Cu3O7材料に3軸配向を⾏い、超伝導材料としての特性を獲得したことを確認済み。 |
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希望の連携 | • 実施許諾契約 • オプション契約(技術検討のためのF/S) ※本発明は京都大学から特許出願中です。 |
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