円偏光純度及びエネルギー利用効率ともに高い水準で満たすことができる、新たな円偏光発生メカニズムです。
光の特性を巧みに制御することで得られる円偏光は、次世代光の一つとして注目を集めています。その一方、エネルギーの有効活用には、円偏光純度とエネルギー利用効率とを両立させることができる技術が必要であり、既存の円偏光生成方法では実用化には不十分でした。
発明者らは、肉眼で識別可能な高純度円偏光を低エネルギー損失で発生させることに成功しました。またその技術を用い、新たな円偏光照明構成を考案しました。
エネルギー損失を低減しつつ、肉眼で認識可能な高純度円偏光を生成できます。
本発明の材料は、既存材料を組み合わせ、容易な製造プロセスで製造が可能です。
図1 既存技術との比較下記の既存円偏光生成技術との特徴比較です。
(a)直線偏光板+位相差板によるフィルター方式
(b)キラル液晶構造による選択反射方式
(c)キラル発光体による円偏光発光方式
図2 本発明の円偏光コンバータにより得られる円偏光スペクトル例
紫外線(365 nm)照射時の左円偏光生成例として、左円偏光の純度58%を達成しています。
開発段階 | 今後、材料の配合比率などの最適化を検討している。 |
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希望の連携 | 実施許諾契約 • オプション契約 (技術検討用ライセンス予約権) ※本発明は京都大学から特許出 願中です。 |
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