視界を撮影、視線を検知し、注目する部分やその程度をリアルタイムで算出できる 人間の視覚的な注意力の状態を監視するシステムです
人間の注意力の状態を人間が活動している最中にリアルタイムで検出する場合、正確に検出することは困難です。そこで、幾つか技術を組み合わせたり使い分けたりすることによって正確性を100%に近づけることが求められており、そのための新たな検出技術が必要とされています。
人間には「サリエンシー」という、視覚的な刺激により注意が誘引される性質があります。サリエンシーはコンピュータによって予測的に検出でき、その場合もサリエンシーの高い部分に注意が向きやすいことが知られています。本発明者らは、視界における予測的なサリエンシーと実際にそこに目を向けている程度(AUC値)をリアルタイムで検出する技術を確立しました(図1)。これにより、人間の注意力の状態を即座に検出することが可能となり、主にセーフティシステムとしての応用が期待されます。
➤ 撮影装置には市販のスマートグラスを使用
既存のウェアラブル端末を用いて注意力の状態を検出できます。(図2)
➤ ディスプレイに任意のメッセージを表示
使用者の注意力の状態に応じて警告や提案を行うことが可能です。
➤ 注意を引くようなデザイン、設計への活用
保安監視だけでなく、どこに注目されるかを検知してWeb広告やポスター、店頭商品の効果的なデザインや配置に活用が期待されます。
図1.本発明によるリアルタイムでの予測的なサリエンシーの検出 図2.本発明のシステムを市販のスマー
(上図中の明部分)と実際の視線(黄丸) トグラスで試用している様子
開発段階 | A U C値のより迅速な計算、様々な状況、被験者を対象としたデータの計測を進めています。 |
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希望の連携 | • 実施許諾契約 • オプション契約 (技術検討のためのF/S) ・ ソフトウェア許諾 ※本発明は京都大学から特許出願中です。 |
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