袋の中にある果実の表層や、化粧品を使用したままの皮膚角質層など、 薄膜で覆われた対象物の表層の含水率を正確に測定できます。
これまで、テラヘルツ波を用いた全反射減衰分光法により、皮膚角質層の水分量等を計測する方法が開発されていました。しかしながら、測定対象物が袋の中に入っているなど対象物表面に薄膜が存在する場合、この薄膜により信号強度が弱くなるため、対象物表層の含水率を正確に測定することが困難でした。
発明者らは、テラヘルツ波を用いた全反射減衰分光法(ATR法)を改良することで、袋などの薄膜を介している場合であっても、対象物の表層の含水率を測定できる方法を見い出しました(図1)。
➢ 化粧品を使用したままで、皮膚の角質層の含水率を測定可能
皮膚(肌)の潤いに重要とされる角質層について、含水率を精密測定できるため、化粧品の効果や、肌との相性を確認することができます。
➢ 袋内の果実等の水分率をそのまま測定可能
袋から果実を出さずとも、袋内にある状態のまま、果実の表層の含水率を測定できます(図2)。
開発段階 | ➢ デモ装置の試作済み。 ➢ 20μm厚のラップフィルムで覆われたトマト表層の含水率測定にて、精度の検証済 み。 ➢ ワセリンで覆われた皮膚角質層の含水率測定にて、精度の検証済み。 |
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希望の連携 | • 特許実施許諾契約 • 特許実施許諾オプション契約(検討期間用) ※本発明は特許出願中です。 |
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