発明情報

小分子を閉じ込めて活性化!多孔性配位高分子を利用した触媒

多孔性配位高分子と金属ナノ粒子からなる触媒です。不活性なガス分子 などを、高効率かつ温和な条件で反応させることが可能です。

背景

ガス分子やアンモニア、メタノールといった小分子は、工業的な需要が大きい化合物です。
これらの変換は一般的に、高温高圧のプロセスが必須です(例:水素と窒素からのアンモニア合成には500°C以上の加熱、約20MPaの加圧が必要)。高効率かつ温和な作動条件ではたらく触媒が求められています。

発明概要と利点

本発明者らは、多孔性配位高分子(PCP/MOF)と金属ナノ粒子を複合化することで新たな触媒を開発しました(図1)。

多孔性配位高分子は内部に分子を吸着し、ここで金属微粒子による触媒反応を進めることで、従来より温和な条件で効率よく小分子の反応を進めることができます(表1)。


⮚ 種々の小分子の触媒反応が可能
ギ酸の酸化、エタノールの酸化、メタノールの合成をはじめ、多くの触媒反応について実験を進めています。


⮚ 多孔性材料としての特性を維持
原料の分離、生成物の貯蔵など、機能の複合化が可能です。


⮚ 加工、成型が可能
本複合体は粉体や結晶様粒子で得られ、顔料、ペースト、分散液としての加工の可能性があります。

開発段階 実験室レベルで、PCP-金属微粒子複合体を複数合成し、触媒反応が進行することを確認しています。
希望の連携 • 実施許諾(分野限定の独占も可能)
• オプション(非独占/独占)
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