発明情報

細胞外小胞に有用成分を高効率で搭載する方法

有用成分を細胞外小胞に数珠つなぎできるシステムを開発しました。

背景

エクソソームなどの細胞外小胞はタンパク質や核酸などの有用成分を内包でき、治療に用いることが可能です。これまでに、有用成分を細胞外小胞に導入する方法として、細胞外小胞指向性タンパク質(例としてGag)との融合タンパク質を作製する方法が知られています(図1、従来法)。しかし、Gagタンパク質1分子あたり有用成分を1分子しか搭載できず、期待する効果を得るには不十分でした。

発明概要と利点

本発明者らは細胞外小胞に細胞外小胞指向性タンパク質Gagを介し、有用成分を数珠つなぎ状に結合する手法を開発しました(図1)。これより、従来法と比べて多くの有用成分を細胞外小胞に搭載することが可能となりました。また本発明手法によりペプチドを搭載した細胞外小胞は、マウスを用いた試験において腫瘍抑制効果の増強をもたらしました(図2)。

➢ 有用成分を効率よく細胞外小胞に搭載可能

ひとつのGagタンパク質でいくつもの有用成分を搭載できます(図1)。

➢ エクソソームによる治療に利用可能

薬効を期待できる有用成分を搭載すれば、治療効果をもたらします(図2)。

➢ 誰でも簡単に有用成分を搭載可能

難しい操作の必要はなく、再現性の高い搭載が可能です。

開発段階 • In vitro試験で本手法を用いた細胞外小胞による薬効を確認。
• In vivo試験で本手法を用いた細胞外小胞による薬効を確認。
希望の連携 • 実施許諾
• オプション(非独占/独占)
• 共同研究
• 試料提供
※本発明は京都大学から特許出願中です。
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