ペプチドなどの中分子や、抗体などの高分子までも送達可能な 「細胞質送達ペプチド」の開発に成功しました。
細胞内にも創薬標的候補は多数存在していますが、その多くは低分子化合物では薬効が期待できず、ペプチドなどの中分子や抗体などの高分子を細胞内へ送達することが必要です。タンパク質のような大きな分子を細胞内へ送達する技術はこれまでにもありましたが、細胞内への送達効率が低く、細胞毒性が高いことが問題でした。
発明者らは既存のペプチドを改良し、混合でも融合体の形成でも細胞内への到達を叶える、利便性の高い細胞質到達ペプチドの開発に成功しました。
➢毒性なく高効率に細胞内への到達が可能(図1)
本発明ペプチドは従来品のペプチドと比べて22倍多く細胞内に届き、かつ細胞毒性もほとんどありません。
➢ 血清存在下でも大きな分子を細胞内へ到達(図2)
本発明ペプチドと共に目的物を培地に添加(共添加)するだけで、中分子や抗体も細胞内に届きます。
➢ In vivoデリバリーを実現(図3)
本発明ペプチドとの融合タンパク質や共投与されたタンパク質は、生体マウスがん組織の細胞内に到達します。
開発段階 | • 共添加でも融合でも、目的物を細胞質に送達可 • 高分子(抗体)の送達可 • In vivoでの利用 |
---|---|
希望の連携 | • 実施許諾 • MTA • オプション(非独占/独占) ※本発明は京都大学から特許出願中です。 |
関連リンク | PDFで見る |
〒606-8501
京都市左京区吉田本町
京都大学 国際科学イノベーション棟3階