高齢がん患者に対する免疫チェックポイント阻害剤の 抗腫瘍効果を増強します。
免疫チェックポイント阻害剤(PD-1シグナル阻害治療)はがん治療において大きな成果をあげていますが、
全ての患者で奏功するわけではないという課題があります。
これは、がん患者の多くを占める高齢者の免疫機能の低下と過剰な炎症応答により、 PD-1シグナル阻害治療の効果が抑制されるためと考えられます。
発明者は、免疫チェックポイント阻害剤の効果を抑制する炎症反応のメカニズムを明らかにするとともに、その炎症反応を抑制することで
免疫チェックポイント阻害剤の奏効を高める化合物を発見しました。
➢ 高齢がん患者での免疫チェックポイント阻害剤の増強効果
これまで、若年がん患者と比べ、炎症が亢進するため治療効果が低いと予想される高齢がん患者に対する免疫チェックポイント阻害剤の効果を
増強することが期待されます。
➢ 基本的な安全性が確認済み
本化合物の免疫チェックポイント阻害剤との併用は、別用途からのリポジショニングであり、本化合物の安全性は既に確認されています。
➢ 経口投与が可能
本化合物は低分子化合物であり、経口での投与が可能です。
開発段階 | ・PD-(L)1 シグナル阻害の抗腫瘍効果に対する炎症の効果抑制メカニズムを明らかにした。 ・本化合物によるPD-(L)1シグナル阻害の奏効改善効果を老齢マウスで確認済み。 |
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希望の連携 | • 実施許諾契約 • オプション契約 (技術検討のためのF/S) ※ 本発明は京都大学から特許出願中です。 |
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