発明情報

背景

近年、CO2の分離回収・利活用は喫緊の課題として注目されています。その手法の1つとして、ゼオライトや有機金属構造体(MOF)のような多孔質体によってガスを吸着する手法が知られています。しかしながら、吸着ガスを有効活用するためには、当該多孔質体からうまくガスを回収する必要があります。そこで現在、減圧吸引など様々な吸着ガス回収方法が開発されているものの、脱気のプロセスコストが課題となっていました(図1)。

発明概要と利点

本発明では、CO2吸着済みの多孔質体に特定の操作を行うことでCO2全量を放出させることができます(図2)。

また、多孔質体の最適化によるCO2選択吸収能を利用すれば、ガス分離機能を付加したCO2回収システムの構築も可能です。

➢ 簡便で高速に処理でき、且つ、多孔質体の再利用も容易
種々の活用方法にも制約なく適用でき、応用範囲が広いです。

➢ ガス放出に際し、減圧排気等が不要
他のガスの混入可能性が低く、常温常圧でのガス脱着が可能です。