発明情報

がん幹細胞を可視化する分子プローブ

がん幹細胞中で高発現する2種類のアルデヒド脱水素酵素 ALDH1A1及びALDH1A3Aを高感度に検出できます。様々ながんに含まれるがん幹細胞の簡便かつ迅速な検出に利用できます。

背景

がん組織には抗がん剤耐性や転移性を示すがん幹細胞(CSC)が含まれており、CSCに発現するバイオマーカーとして、アルデヒド脱水素酵素であるALDH1A1(1A1)及びALDH1A3(1A3)が存在することが知られています。
現在、市販されているプローブでは、1A3を高感度に識別できないため、様々ながんのCSCの検出が難しく、転移がんのCSCの評価も困難でした。そのため、1A1と1A3の両方に高感度に応答するプローブの開発が求められていました。

発明概要と利点

発明者は、1A1と1A3に対して、高感度に応答する発光性の分子プローブの開発に成功いたしました。

これにより、1A1および1A3の発現差を区別できるため様々なCSCを簡単に検出できるようになりました。

  • 転移がんの原発巣分析に有益
  • ALDH1A3への応答性により、様々ながん細胞種に適用可能
  • 分子プローブの合成工程が比較的容易

図1よりALDEFLUORの緑色発光とC5NC5-Aの赤色発光が重なっていることを確認し、本化合物が「がん細胞」中の「がん幹細胞」を検出できる分子プローブとして機能することが確認できました。

開発段階 • がん細胞内における発光強度を確認済(図1)
• 緑発光性プローブとの共染色した場合でも高い発光強度を確認
希望の連携 • 特許実施許諾契約
• オプション契約
(技術検討のためのF/S)
• 共同研究契約
• MTA
※本発明は京都大学から特許出願中です。
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