クマリンの光開裂効率を高め、加水分解耐性の向上も同時に実現しました。様々な光制御分子ツールに利用できます。
クマリン色素は様々な可視光線によって光開裂させることができ、細胞生物学的機能を理解するための分子ツールや刺激応答性の材料などに利用されてきました。しかし、光開裂の効率を高めようとすると加水分解されやすくなるため、効率の良い光制御分子ツールの開発は困難でした。
本発明者らは、シリル基を導入することで光励起種を化学的に安定化し、クマリンの光開裂効率を高めることに成 功しました。さらにこの置換基自身の嵩高さにより、加水分解耐性を高めることにも成功しました。
1)ケージド化合物への利用
2)バイオコンジュゲーションを利用した光制御可能な生物活性物質の作製
3)化合物前駆体として試薬化されることにより、様々な応用展開が期待
4)様々なスペクトル特性を持つクマリンに応用可能
開発段階 | 光制御でタンパク質を放出するツールを開発 TRL1 |
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希望の連携 | 実施許諾契約 オプション契約 MTA 共同研究 ※本発明は京都大学から特許出願中です。 |
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