早期アルツハイマー病患者の脳脊髄液でより多く検出される新規シナプス関連分子を見出しました。アルツハイマー病の診断だけでなく、早期アルツハイマー病患者の将来の認知機能低下の進行を予測する事も可能です。
アルツハイマー病は神経細胞の脱落を伴う疾患であり、病態の進行とともに認知症を発症します。一度失った神経細胞をもとの状態に戻すことは不可能です。したがって、病的変化をいち早く発見し、早期治療を開始できることがアルツハイマー病の進行を止めるためには重要です。
発明者らは神経細胞の脱落に先駆けてシナプスの脱落が起こる事に着目し、脳脊髄液中のあるシナプスタンパク質の状態を検出することで、アルツハイマー病への罹患を診断できることを見出しました(図1)。さらに、本発明マーカーは、早期アルツハイマー病患者の認知機能低下の進行を予測する事も可能です(図2)。
➢ 利点1:早期アルツハイマー病の発症および進行予測評価
➢ 利点2:ELISAやPETを用いた診断に利用可能
➢ 利点3:検出感度を増強すれば、将来的に血液サンプルでも評価が可能
開発段階 | ヒト臨床検体で試験済み |
---|---|
希望の連携 | 実施許諾 • オプション(非独占/独占) • 共同研究 ※本発明は京都大学から特許出願中です。 |
関連リンク | PDFで見る |
〒606-8501
京都市左京区吉田本町
京都大学 国際科学イノベーション棟3階