発明情報

骨形成異常に関する疾患に有効な治療剤を発見!

FRGR3病の治療に効果の期待できる治療剤を明らかにしました。

背景

一般に致死性骨異形成症(TD)や軟骨無形成症(ACH)などの骨形成異常に関する疾患は、線維芽細胞増殖因子受容体3(FGFR3)中の機能獲得型突然変異により引き起こされると考えられています(FGFR3病)。したがって、これらの疾患の治療を行う上でFGFR3からの過剰なシグナル伝達を阻害する様々な方法が試みられてきました。しかし、適切なヒト細胞モデルを用いての有効性は確認されておらず、FGFR3病に十分な治療が行えるかについては不明な点も多いため、更なる新規治療薬の開発が望まれています。

発明概要と利点

本発明は、メトホルミン、Farnesyl transferase阻害剤、Geranylgeranyl transferase阻害剤およびRock阻害剤が致死性骨異形成症および軟骨無形成症の 治療剤となり得ることを明らかにしました。

TD及びACH患者由来のiPS細胞から軟骨組織を形成できます。

TD714由来iPS細胞およびACH8858由来iPS細胞を用いて分化誘導したパーティクルには、どちらもサフラニンO陽性の軟骨組織が確認されました。(図1、図2、図3)

図2.png

図1 DT由来iPS細胞からの軟骨組織の形成 (左)

図2 ACH由来iPS細胞からの軟骨組織の形成(右)

図1,図2:Farnesyl transferase阻害剤(FTI-277)、Geranylgeranyl transferase阻害剤 (GGTI-287)、またはRock阻害剤(Y27632)添加培地

図3.png

図3 メトホルミン(Met)添加培地でのDT, ACH由来iPS細胞からの軟骨組織の形成
※409B2は健常な個体由来のiPS細胞

開発段階 TD患者およびACH患者由来 ips細胞を用いて、メトホルミ ン、Farnesyl transferase阻 害剤、Geranylgeranyl transferase阻害剤およびRock 阻害剤の添加により軟骨細胞 マーカーの発現が上昇するこ とを確認済み。
希望の連携 • 実施許諾契約
• オプション契約
(技術検討のためのF/S)
※本発明は京都大学から特許出願中です。
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